「寒暖差疲労」の秋、自律神経は繁忙期です。ゆっくり休ませたい

秋の草原を背景に、木のそばの机に飾られた秋色の花と実

整体サロンulurido(ユルリド)の田中 裕貴です。コラムをご覧いただきありがとうございます。

ようやく朝晩涼しくなってきましたね。夏を乗り切った!と思ったら、なぜか体がだるい。頭が重い。やる気が出ない。なかなか抜けない疲れ、あったりしますか?

僕も例に漏れず子どもと釣りに行った日に早くに寝ても疲れが取れなかったり…年齢かな?と思ったりもしましたが、自分なりに整えてみると、感じ方が少しずつ変わってきました。

目次

疲れが取れにくい。秋のあるあるです。

目覚まし時計のそばで、ふとんにくるまって目を閉じている犬

施術をしていると、この時期に体のこわばりが一気に増える方が多くなるという実感があります。「先週よりほぐれにくい」「なんか最近疲れが取れなくて」という声も、9〜11月に集中します。

気温差が7℃以上になると、自律神経が頻繁に切り替わることでエネルギーを使いすぎて、疲れがたまりやすくなると言われています。これが「寒暖差疲労」と呼ばれる状態です。

慢性化すると、わずかな気温差でも不調を感じやすくなるため、「毎年この時期だけしんどい」という方は、この寒暖差疲労が積み重なっている可能性があります。

それも、寒暖差疲労かもしれません。

寒暖差疲労は、単なる「疲れ」ではなく、さまざまな体調不良の引き金になることがあります。

自律神経が寒暖差に過剰に反応してエネルギーを消耗し続けると、体の各機能のバランスが乱れやすくなります。その結果として現れやすい代表的な症状はこちら。

更年期障害の代表的な症状(ほてり・イライラ・冷え)を表したイラスト。左からほてり・のぼせ、イライラ・気分の波、冷え・寒気の3つの症状を描いている
  • だるさ・倦怠感
  • 頭痛・頭の重さ
  • 肩こり・首こり
  • めまい
  • 冷え・ほてり
  • 不眠・眠りが浅い
  • 気分の落ち込み・イライラ
  • 胃腸の不調

「どれかひとつだけ」ではなく、複数が重なって出てくることも多いのが寒暖差疲労の特徴です。「なんとなくしんどい」「病院に行くほどでもないけど、調子が悪い」という状態が続いているなら、寒暖差が引き金になっているかもしれません。

めまいや頭痛が強いとき、いつもと違う感じがするとき、症状が続くときは、寒暖差のせいと決めつけず、医療機関の受診を優先してくださいね。

「なんか調子悪いな」と思ったとき、「季節の変わり目だからねー」って誰かと話したことありませんか?体温調節に気を使っていてもちょっと気を抜くと体調崩したりするのが寒暖差が大きくなる時期のあるあるですよね。

「なんとなくしんどい」には、ちゃんと理由があります。「気のせい」でも「年齢のせい」でもなく、自律神経が一生懸命働いているサインです。秋だけじゃなく、季節の変わり目にはある「寒暖差」には思ったより影響があるということを心に留めておいていただきたいと思います。

「五月病」とどう違うの?
季節の変わり目でよく聞く不調に「五月病」がありますが、寒暖差疲労とはきっかけが異なります。
五月病は、新生活のスタートによる緊張が緩む5月頃に、やる気が出ない・気分が落ち込むといった「心」の疲れが主体と言われています。一方、寒暖差疲労は気温差に自律神経が対応し続けることが背景にあり、だるさや頭痛・肩こりなど「体」の症状が主体です。
ただし、5月は寒暖差も大きい季節。「五月病かな」と思っていたら、寒暖差疲労も重なっていたというケースも少なくありません。どちらも「季節の変わり目」に出る、体からの大事なサインです。

寒暖差は、自律神経にとって、けっこうな重労働になる。

そもそも、なぜ寒暖差がこれほど体に影響するのか。
人間の体には、外の気温が変わっても体温を一定に保つ「恒常性」という機能があり、この体温調節を担っているのがコラムで何度も取り上げているお馴染みの自律神経です。

水色の背景に置かれた粘土の頭と、そこから伸びて絡まる赤白の糸

気温が上がれば汗をかいて熱を逃がし、気温が下がれば血管を収縮させて熱を逃がさないようにする。この切り替えを、寝てる時も起きてる時も自律神経が自動的に行ってくれています。

ところが、1日の気温差が大きいと、この切り替えが何度も繰り返されます。自律神経はフル稼働し続け、エネルギーを大量に消耗してしまう…働きすぎです。それが「寒暖差疲労」だと言われています。人間の労働で言うと遅くまでの残業が毎日続く状態。

そして、現代人はさらに注意が必要で、ただでさえ自律神経に負担がかかりやすい生活になりやすいです。スマホやパソコンによる脳疲労、睡眠不足、運動不足、慢性的なストレス。もともと自律神経が疲弊しやすい状態に、寒暖差が加わることで、体調が一気に揺らぎやすくなります。

施術をしていて感じるのは、寒暖差が大きくなるこの時期、体のこわばりが強い方ほど自律神経への負担が蓄積している印象があります。体が固まっているのは、ずっと緊張し続けている過緊張のサインでもある、と感じています。

残業続きの自律神経に、休ませる時間を。

寒暖差疲労への対策は、そんな些細なこと!と感じるかもしれんが、体にとって大事なことです。順番にご紹介します。

体温調節をこまめにする

毛布を肩にかけ、両手で温かい飲み物のカップを包む女性

気温差が大きい時期は、脱ぎ着しやすい一枚を持ち歩くだけで自律神経への負担がかなり変わります。特に朝晩の冷えは見落としがちなので、寝るときの上掛けにも気をつけてみてください。

ぬるめのお湯でゆっくり入浴する

38〜40℃のお湯にゆっくり浸かることで、副交感神経が優位になりやすくなります。涼しくなってきたからこそ、シャワーだけで済ませずに湯船がおすすめです。

朝の光を浴びる

朝にカーテンを開けて光を浴びる女性

起床後に太陽の光を浴びることで、セロトニンが分泌されて体内時計が整います。自律神経のリズムを保つ助けになります。

軽い運動と深呼吸

ウォーキングや深呼吸など、体に負担のかからない軽い運動が自律神経には優しいです。激しい運動は逆に交感神経を刺激しすぎることがあるので、この時期はあくまで「軽め」を意識して。

睡眠を大切にする

自律神経は睡眠中に回復すると言われています。寝る前のスマホを控える、寝室の温度を整えるなど、眠りの質を上げることが寒暖差疲労の予防にもつながります。

これらのセルフケアを続けながら、「それでもしんどさが抜けない」「毎年この時期に崩れる」という方には、頭蓋調整のケアはおすすめです!

頭まわりと自律神経のはなし。

頭蓋調整は、頭や首まわりにやさしく触れて、緊張がゆるむ時間をつくる施術です。

スマホやパソコンで一日中下を向いていたり、考えごとが止まらなかったりすると、頭から首にかけて、ずっと力が入ったままになります。そして、集中しているがゆえに、緊張状態であることになかなか気づけません。

整体サロンuluridoの頭蓋調整の施術

施術中に触れていると、呼吸がふっと深くなる瞬間があります。その瞬間は人によっても違うし、同じ人でもその日の体調によって違います。そして、頭や首の緊張がゆるんだとき、体全体の力みも抜けやすくなると感じています。

体がゆるむと、心もゆるむ。これは ulurido が大切にしている感覚です。寒暖差で頑張りっぱなしの自律神経に、「ちょっと休んでいいよ」と伝える時間になればと思っています。

「毎年この時期がしんどい」は、変えられるかも。

「秋はこういうもの」「毎年のことだから」と、あきらめていた方もいるかもしれません。

でも、その疲れは、体が弱いとか年齢だから、というわけではなく、体が一生懸命、寒暖差に付き合ってきた結果かもしれません。

寒暖差がある季節、ちょっといつもより体を労ることを心がける。「誰かに話してみたい」「相談したい」と思ったときは、いつでも ulurido に来てください。お待ちしています。

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