脳が心地良いと感じる「ゆらぎ」で脳疲労を回復するコツ5つ!
あなたの好きなことは何ですか?
漫画や本、勉強や映画に推し活に、食べることや仕事、運動…
趣味嗜好は人によって異なります。
ただし、脳にとって好ましい「心地良い」という快刺激は人類みなに共通です!
今回は、好き嫌いではなく、脳が心地良いと感じる「快刺激」のうち、「ゆらぎ」に注目していきます。
「ゆらぎ」とは何ぞや。予測できそうでできない意外な動き。
木漏れ日やそよ風、川の流れる音、波のように、自然の光や風、音はある程度の規則性を持ちつつ、一定の不規則性を持つ「ゆらぎ」があります。
…規則的で不規則性??なんのこっちゃ、、
要するに、予想できそうで、予想することがむずかしく、意外性がある規則的な動きってことです。
例えば、波を見てみると
波の音はざざーん、ざざーんという音が絶え間なく聞こえます。これは規則的な面です。
ですが、波はメトロノームのように一定の間隔でもなければ、波が到達する位置も違えば、音の大きさも同じではありません。これは不規則な面です。
自然界の音や動きは、この「規則的な面」と「不規則的な面」の2つの面が共存しているのです。
ざざーんざざーんという「同じような音」が、「まあまあ定期的にある」のがゆらぎです。
「カオス」という言い方をする場合もあります。
植物を見ても、一つとして同じものはありません。
同じ種類の植物を見て、「同じ植物ね!」とわかるのは葉っぱの形などの特徴的なところが一緒だから。
でも一つとして同じものはない。特徴は一緒でも、全く同じ形、模様というのはありません。
この視線で周りを見渡してみれば、自然界には規則的な面と不規則なことがなんとも上手く共存し、調和しているのがわかります。
そして、この「ゆらぎ」を五感で感じることで、脳疲労を軽減することが解明されています。
「ゆらぎ」で脳疲労が取れるメカニズム。周りと自分の「ゆらぎ 」シンクロするから。
ゆらぎは自然環境にだけ存在しているのではありません。
自然環境に存在する人の生体も常に「ゆらぎ」があることが分かっています。
心臓や脳の信号や自律神経など、人間の体にも適度な「ゆらぎ」があるのです。
自然に触れるとほっとするのは、自然環境の「ゆらぎ」と人体の「ゆらぎ」がシンクロすることが心地よさをもたらす。このシンクロによって自律神経が整えられ、精神が安定し、活力が湧くと考えられています。
「ゆらぎ」を感じることは良いことだらけなんです。
現代の私たちは、人工的な直線、規則的な造形に囲まれて生活しています。
また、自らの生体のリズムではなく、時計が示す時刻に従って行動しています。
自然界にはない刺激を受け続けることで、脳にストレスがかかり、脳疲労が溜まっていきます。
ゆらぎのない不自然な環境から、人間にとって自然な「ゆらぎのある環境」に身を置くと脳も体も休まります。ストレスが多い疲れやすい環境では、自律神経のうち、緊張や興奮時に働く交感神経がつねに優位になっています。
ところが、人は「ゆらぎ」の環境にいると心地良さを感じ、交感神経に代わって脳も体も休息モードに切り替える副交感神経が優位になります。そのため、ストレスや疲労が減るのです!
職場や家で快適と感じる室温や湿度で作業をしていても、それが長時間同じであると「ゆらぎ」がなくなり、人は疲れやすく眠くなったりします。生活環境に「ゆらぎ」を取り入れることで、疲れにくい環境を作ることができます。
これも「ゆらぎ」です!
ゆらぎは自然環境だけに存在するのではありません。
人間が作り出したものにもゆらぎは存在します。
自然のゆらぎから人工的なものまで、さまざまな五感で感じる「ゆらぎ」をご紹介します!
- 炎。キャンドルや焚き火。
- 花や草
- 外で干してる洗濯物
- 風で揺れてるカーテン
- 観葉植物
- 蛍の光
- 木目
- 雲や空
- 雨の音
- 虫の鳴き声
- 音楽
- 電車の音
- 人の声(森本レオさんなど)
- 歌う声(美空ひばりさん、宇多田ヒカルさんなどゆらぎがあると言われています)
- 川の流れる音
- ブランコ・ハンモックなどの揺れ
- 電車の揺れ
- 肌に感じる風
- 川に足をつける
- 木製の製品
- 手織りの生地
- 手梳きの和紙
- 土に触れる
脳疲労の回復効果No.1の「ゆらぎ」は森林浴 〜マイナスイオンは関係ないけれど〜
脳疲労の回復のエースNo.1は!!「森」です。もちろん山や川でも同じです。
森は、もっとも「ゆらぎ」に満ちた空間環境なのです。
森の中は木が揺れて、木漏れ日が輝いて、鳥が鳴いてて川のせせらぎが聞こえてきて、体に触れる風の強さや方角はつねに変わります。滝ツボに行ったら、水の粒子がランダムに広がって、温度も湿度も変わり、流れ落ちる音も微妙に変化しています。
五感に触れるものが、自然から感じ取れる「ゆらぎ」に囲まれているので、副交感神経を優位になりやすい。脳疲労回復にはもってこいです。
ちなみに「マイナスイオン」って物質は科学的に証明されていません。
マイナスイオンは科学的にその癒し効果を実証する以前に、存在そのものがあ
いまいなのです。マイナスイオンという言葉は和製英語であり、日本以外の国々では研究の対象にもなっていません。
すぐできる身近な脳疲労の回復方法!コツ5つ
職場や家で快適と感じる室温や湿度で作業をしていても、それが長時間同じであると「ゆらぎ」がなくなり、人は疲れやすく眠気を催しやすくなります。そんな時は、自然界のリズムを意識的に取り入れることがコツです!
①休憩やリラックスタイムに自然に触れる(Youtubeで自然を見る聴くも効果あり)
難易度
さぁ休憩だ!!という時に、SNSをしたり、動画見ては脳にとっては休憩ではありません。
スマホを見る楽しみの時間とは別に、脳の休息時間もしっかり考えてあげてください。
ちょっとした休憩の時間に外に出るとかできないよ!という方。
奥の手があります。Youtubeで自然を見る・聞くのもアリです。
窓を開けて風を感じる
観葉植物を見る
PC・スマホの壁紙を自然のものにする
Youtubeで自然音を聞く(「自然音」で検索)
②身の回りの品に、自然のものを取り入れる
難易度
木の製品は年輪にゆらぎがあるので、見るだけで「ゆらぎ」を感じることができておすすめです。
また、観葉植物やお花を家や職場に置いてお世話をすることも手軽に「ゆらぎ」を感じられます。
観葉植物を増やして、水をあげる
リースやスワッグを飾る
ブレイクタイムのお皿・スプーン・コースターなどを木製に変えてみる
作業する机を木製に変える
③自然を意識しながら散歩をする
難易度
外に出るだけで風を感じることができます。
さらに、外にある花や植物をみることに意識を向けてみてください。
空や星空を見ると「ゆらぎ」を感じることができます。
散歩は、体を動かしながらゆらぎ環境に身を置けるので一石二鳥です。
④通勤の電車の音に意識を向ける
難易度
電車の「ガタンゴトン」という音、揺れはゆらぎであることが分かっています。
通勤・通学の電車の中はスマホを見る時間に使っている人も多いと思いますが、ふと「疲れたな」と思った時はイヤホンを外して電車の音と、揺れに意識を向けてみてください。
⑤炎の揺れを見る
難易度
炎は「ゆらぎ」の代表的な存在です。キャンドルはアロマもあってリラックス効果も高い!
ですが、実際に火を灯すとなると億劫なときもしばしば。
そんな時は「焚き火」や「暖炉」の動画がおすすめ。
焚き火動画は暗めの映像で自然も写っていることも多いので、一押しです。
ライフスタイルに「ゆらぎ」を入れ込んで、脳疲労の回復を!
意識を向ければ自然の「ゆらぎ」はそこら中にあります。
何気なく歩いているときに、「くもを眺めている」「草や花が風に揺れているのを見る」それだけでも脳は休まっていることを知っていれば、意識的に脳を休めることができます。ちょこちょこ休憩で脳に疲労が溜めず、疲労に強い脳活ライフはいかがでしょうか。
今回の「ゆらぎ」のお話はいかがだったでしょうか。
自然の中にいると落ち着く、すっきりする、木製の製品が好き、落ち着くということには、こんなメカニズムが存在しています。
休憩するときは、効果的に脳も休息できる「ゆらぎ」を是非取り入れてみてくださいね。