人の病の最良の薬は人である

今回は、本を読んで感じたことを書いてみます。
読んだ本は、
『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』帚木蓬生著 です。
帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)さんは、精神科医で、小説家です。
とてもおもしろかったですし、共感することがいっぱいでした。
この本の中で一番印象に残ったのが、目薬の話。
この本での目薬について、書かれている文章を引用します。
目薬は、点眼薬の事ではありません。
「あなたの苦しい姿は、主治医であるこの私がこの目でしかと見ています」ということです。(中略)人は誰も見ていないところでは苦しみに耐えられません。
この文章、すごくわかります。
ユルリドに来ている人は、切実な悩みを抱えている人から、大きな苦しみを抱えているわけではない人まで、いろいろです。
でも、「誰かに見てもらえている」ということが安心や癒し、励みになるのではないかと思います。

話しを聴いてくれると、よく言われます。
聴いてほしいや相談したいというのは、誰にでもある欲求やと思います。
普段は言わないけど、心の中では持っている。
身体の不調は、割と周りにわかってもらえないものです。身体のことを話して、多かれ少なかれ、残念な気持ちになったことはあると思います。
また一人でやっている整体サロンでもありますので、様々な日常の悩みを話されることも多いです。

それも含めて、話しができた、聴いてもらった
ということが、「誰かに見てもらえている」ことになっていると、光栄です。
この本に書かれていた
「人の病の最良の薬は人である」
とてもいい言葉ですし、共感します。
整体サロンulurido(ユルリド)
田中裕貴



